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夢の薪ストーブらいふ計画(薪ストーブの設置場所)
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夢の薪ストーブらいふ計画(煙突の設置方法)
夢の薪ストーブらいふ計画
薪ストーブの導入をご検討されている方へ少しでもお役建てれば幸いです。
第8回目は 『煙突の設置方法』です
煙突の設置方法には 屋根を貫通させる方法と壁を貫通させる方法の2つがあります。
どちらも、防火上の必要な高さ や 雨漏れ防止処置、煙突の倒壊 そして メンテナンスの作業性等 考慮した設置が必要になります。
新築で採用される事が多い 屋根抜き設置
この設置は煙突を 薪ストーブの口元から最終の出口まで 真っ直ぐに伸ばすことが出来てもっとも理想的な方法とされています。しかし 工務店様やお客様の中には屋根を抜くイコール雨漏れが心配とおっしゃる方も多いですが、
雨水の流れを理解し、専用部材で手順を間違わずに納めれば 雨漏れの心配は大丈夫です。
既存物件で採用される事が多い 壁抜き設置
この設置は薪ストーブを設置した場所の背面の壁から煙突を抜く方法です。曲げ部材が最低でも2か所必要な為 排気効率は真っ直ぐに伸ばす場合と比較すると悪くなります。その為、横引きの長さは1m以内にする・煙突の高さを5m以上上げるなど上昇気流にブレーキがかからないような工夫が必要です。
その為 平屋や2階設置の場合は 屋根抜き設置をおススメします。
コスト的には 壁抜き設置の方が 曲げの煙突部材が増える為 屋根抜き設置よりも少し割高になります。
屋根も壁も、どこでも穴を開けて良い訳ではありません、家の内部構造に大きく制約を受けます、希望場所は大丈夫かどうか?必ず専門店に相談しましょう。
次回 『薪ストーブの設置プラン』 をお伝えします。
西宮ストーブ 田中 -
夢の薪ストーブらいふ計画(煙突の役割)
夢の薪ストーブらいふ計画
薪ストーブの導入をご検討されている方へ少しでもお役建てれば幸いです。
第7回目は 『煙突の役割』です
地味に感じる煙突ですが、車とタイヤのような関係。車にタイヤが付いてはじめて走れるように煙突があって薪ストーブに火がともります。薪ストーブの性能や安全性に大きな影響もつ煙突ですが、種類はシングル煙突と断熱2重煙突が2つあり、断熱2重煙突が標準使用となります(室内で一部シングル煙突を使うケースもあます)
断熱2重煙突の2つの役割
① スムーズな排気、
薪ストーブは、家電製品と違い電気を使用しません。薪を燃やす為に必要な空気を吸い込み 煙を煙突から排気します。すべて煙突内と屋外の温度差による上昇気流で行います。
高温の煙を 温度を下げないように排気する為に、断熱2重煙突を使用します。また、高温のまま排出することは煤やタールの付着を抑えメンテナンスコストを下げることにもなります。
② 安全で安心して使う為
煙突は 家の壁や屋根を貫通させます。貫通部には不燃処理を十分に行いますがシングル煙突では、万一の煙道火災(煙突内に火が廻る事故)が発生した時に延焼を防げません。断熱2重煙突は煙突内の温度を80%カットする性能があり、木材が近くにあっても熱くならないよう安全を確保しています。(必要な離隔距離があります)
断熱2重煙突はシングル煙突と比較して約2倍のコストが掛かります。しかし 安いからと言ってシングル煙突だけを使うと、薪ストーブの本来のパフォーマンスが発揮できない・煙突掃除が頻繁に必要、など良い事は一つもありません。予算の問題もありますが煙突部材は良い物を選んでください。
次回 『煙突の設置方法』 をお伝えします。
西宮ストーブ 田中 -
夢の薪ストーブらいふ計画(薪ストーブの暖房方式)
夢の薪ストーブらいふ計画
薪ストーブの導入をご検討されている方へ少しでもお役建てれば幸いです。
第6回目は 『薪ストーブの暖房方式』
薪ストーブには、部屋のあたため方に違いがあり、2つの異なる方式があります。
それぞれ 特徴がありますので参考にしてください。
1つ目は、輻射式
薪を燃やした熱で薪ストーブ本体を暖めて、本体自身からでる輻射熱と遠赤外線で お部屋や人を暖める暖房方式。遠赤外線の効果で体の芯まで温まり 足の先までポカポカで温泉に入ったような満足感を得られます。一般的なクラシックデザインに多いタイプです。
2つ目は、対流式
輻射式の薪ストーブの外側にもう一枚 板が付いた2重構造となっていて その空間の足下から空気を取り入れ 暖めて お部屋に放出する暖房方式。データ的に輻射式よりも速暖性に優れていると言われていますが、体感出来るほどの差はないかと思います。モダンデザインに多いタイプで、外側に1枚板が付いている事から 輻射式薪ストーブよりも お部屋の壁に近づけて設置出来るというメリットもあります。
ドンとくる輻射熱をたっぷりと味わいたいなら輻射式薪ストーブ、やわらかい輻射熱を味わうなら対流式と、暖房方式も選択肢の大切な要素になります。
次回 『煙突の役割』 をお伝えします。
西宮ストーブ 田中 -
夢の薪ストーブらいふ計画(薪ストーブの燃焼方式)
夢の薪ストーブらいふ計画
薪ストーブの導入をご検討されている方へ少しでもお役建てれば幸いです。
第5回目は 薪ストーブの燃焼方式
今回は、マニアックな内容ですが、薪ストーブ選びには大切な知識です。
薪ストーブには効率良く薪を燃やすための工夫がされており、燃焼方式(薪の燃やし方)はどれも同じでなく、代表的な2つの方式があります。
1つ目は、2次燃焼方式(クリーンバーン方式とも言います)
薪を燃やした時に発生する不完全燃焼ガスを そのまま煙突から排気せずに 炉内で再度燃焼するシステムのことです。但し、2次燃焼は 炉内の温度が550度程度になってから始まりますので その温度に達するまで(炊き始めから15分~30分の間)は、煙突から白い煙が出ています。
※これは、後に述べる触媒方式も同じです。
操作方法は、空気調整レバーのみですので 女性でも比較的扱い易い薪ストーブで、多くのお客様が選ばれています。
2つ目は、触媒方式(キャタリックコンバスター方式とも言います)
この薪ストーブは 煙を排気するルートが2つあります。炉内の温度が250度を超えるまではダンパーを開いて直接 煙突に排気し、250度を超えたらダンパーを閉じて 触媒を通るルートに切り替える仕組みになっています。
薪の燃費がクリーンバーン方式よりも良いとされていますが、温度によってダンパーの開閉作業が必要となりますので、操作に慣れるまで少し時間が掛ります。男性向きの薪ストーブかもしれません。
2つの薪ストーブの操作を車で例えるなら、2次燃焼方式はオートマ車 触媒方式はマニュアル車 といった感じで どちらが優れているといった事はありませんので 自分の好みに合った方式を選択してください。
次回 『薪ストーブの暖房方式』 をお伝えします。
西宮ストーブ 田中
薪ストーブの導入をご検討されている方へ少しでもお役建てれば幸いです。
第9回目は 『薪ストーブの設置プラン』です
薪ストーブをご検討されているお客様から一番多いご質問が、
「薪ストーブ1台で、家中 温まりますか?」です。
薪ストーブは本当に暖かいです。私の家でも愛用していますが、残念ながら間取りとの兼ね合いもあり設置場所のリビング以外は暖まりません。輻射熱は障害物の向こう側には届きませんし、暖まった上昇気流はどんどん上に上がっていきます。吹抜のある場合、1階よりも2階の方が暖かいくらいです。1台で家中を暖めるには設計の段階でしっかりと計画をする必要があります。
例えば、吹抜があり そこから2階に暖気が登り そして 階段を冷気が下りて その冷気を薪ストーブで暖める、という暖気が循環できる間取りなど。
※シーリングファンの設置も有効です。冬だけでなく夏のエアコンの循環にも役立ちます。
具体的な設置場所は3つあります。
一番理想的であるが意外と難しい場所、それは家の中心に設置。この設置は薪ストーブが大好きで、間仕切りの少ない開放的なお部屋に向いています。別荘など。
次に、お部屋の角に設置、この設置のポイントは隅に設置の為 家の中で人の動線に影響を与えず、また 非常に納まりが良いので 少し大きめの薪ストーブを選択しても圧迫感を感じません。
最後に、お部屋の壁に平行に設置、このプランは見た目のバランスが良くとてもカッコイイ納まりになります、しかし壁から薪ストーブの厚み分がそのまま室内側へ出る為 スペースに余裕のあるお部屋におススメです。
どのプランでも共通して言えることは 薪ストーブは暖房という機能以外に、火を扱う事の悦び、炎を見ての癒し、煮物や焼き物などの調理等、とっても奥深い道具です。家族が一番長く過ごす部屋に置いて家族団欒の時間を楽しめる場所をおススメしています。(参考場所:テレビを置きたいと思う場所!)
次回 『薪ストーブに必要な壁と床』 をお伝えします。
西宮ストーブ 田中